食いしん坊 中部 博の北海道そば食いツーリング

Touring with SUBARU

そばの生産量日本一の町北海道幌加内町。地平線まで続く丘陵地帯には、一面そば畑で埋め尽くされていました。Web版では、My First SUBARUの取材をした札幌北区あいの里からスタートした取材の様子をレポートします。

そば畑と廃線跡をめぐる旅

そばを味わいに尋ねた幌加内町には、あちらこちらにかつてこの地を走っていた鉄道の遺構がありました。町を南北に貫く国道275号線を走りながら、沿道にあるそば店、延々と広がるそば畑、そしてその合間に点在する旧深名線の廃線跡に立ち寄るツーリングにご案内しましょう。

羽田〜新千歳・札幌〜道央道〜深川沼田道路〜国道275号線〜幌加内町

所要時間:1泊2日

札幌市北区あいの里〜当別バイパス→江別東IC〜道央自動車道〜深川JCT〜深川沼田道路〜深川西IC→道道47号線→ 道道281号線→国道275号線→幌加内町そば道場→国道275号線→そばの里展望台→旧JR深名線第三雨竜川橋梁→国道275号線→ 朱鞠内湖→国道275号線→幌加内町中心部→八右ヱ門→旧JR深名線幌加内駅跡→国道275号線→旧JR深名線沼牛駅跡→国道275号線→国道239号線→士別→士別剣淵IC〜道央自動車道〜札幌IC

時間(単位:分)
  DrivePoint・行動
2時間 札幌市北区あいの里
My First SUBARU 樋渡さん取材
 
2時間
30分
取材させていただいた樋渡さんのフォレスタ-2.0i-L EyeSight ヴェネチアンレッド・パール(左)とツーリングで使用した同じくフォレスタ-2.0i-L EyeSight ヴェネチアンレッド・パール/石狩川河川敷を背景に撮影中のスタッフと2台のフォレスタ-2.0i-L EyeSight ヴェネチアンレッド・パール/あいの里にある
今回の旅のスタート地点は、札幌市内から北上すること約30分のところにある北区あいの里。ここで、9月号のMy First SUBARUにご登場いただく、樋渡信一さんの取材・撮影を行ないました。あいの里は石狩川に面した広々とした土地で、住宅街や文教施設があり、とても住みやすそうなところです。あいの里という地名は、最初にこの地に住んだ人たちが四国徳島の出身で、徳島の名産品である藍染めを行なっていたことに由来するそうです。写真はMy First SUBARUを撮影するスタッフの様子と、あいの里にある北海道教育大学の正門です。
10分 幌加内町そば畑散策
 
30分
カートピア9月号の取材で訪れた、北海道雨竜郡幌加内町。青い夏の空をバックに白い可憐なそばの花が咲いています。幌加内町のそば畑に駐めた、フォレスタ-2.0i-L EyeSight ヴェネチアンレッド・パール
あいの里を出て北海道らしい風景を楽しみながらのツーリング約2時間半。幌加内町に入ると写真のようなそばの畑が広がるエリアに入ります。取材時には、9月3日、4日に行なわれる『第23回そば祭り』のための新そばの畑に白い花が咲き乱れていました。他にまだ花を付けていない緑の畑もあり、パレットのような田園風景が広がっていました。
1時間
30分
幌加内町 そば道場 そば打ち体験
 
20分
カートピア9月号の取材で訪れた幌加内そば道場。町の中心地、幌加内中央改善センターの中にあります。
幌加内町の中心部に入り、さっそくそば打ちを体験することにしました。場所は幌加内中央改善センターという町の施設の中です。中部さんは、エプロンを着けてもらい、頭をおおうものを持っていなかったので、特別に調理用の帽子を貸していただきました。
カートピア9月号の取材で訪れた幌加内町のそば打ち体験道場。指導者の坂本勝之さんが、中部博さんにそば打ちをいちから手ほどきしています。
そば打ちの指導をしてくださったのは、坂本勝之さん。道具や材料はすべて揃っていて、粉の状態から水を加えて生地を練りあげ、さらに伸ばしてカットするまで、すべて丁寧に指導してくれます(詳細は本誌参照)。
10分 旧JR深名線 第三雨竜川橋梁
 
10分
カートピア9月号の取材で訪れた北海道雨竜郡幌加内町にある、旧JR深名線第三雨竜橋梁/レールが取り除かれたが、いまも昔の面影を色濃く携えている
1931年竣工、1995年の廃線まで64年間幌加内の動脈として働いた深名線第三雨竜川橋梁。工学的、歴史的に高い価値を有しているだけでなく、ポンコタン渓谷に佇む絶景美は、往事を忍ばせる眺めです。国道側から鉄橋を見たときには、いまにも列車が来るのではないかと錯覚してしまいました。しかしそこにレールは無く、かつて列車が走っていたであろう場所にフォレスターを駐めて撮影してみました。
30分 そばの畑 展望台
 
30分
カートピア9月号の取材で訪れた北海道雨竜郡幌加内町、そばの畑を望む展望台に駐めたフォレスタ-2.0i-L EyeSight ヴェネチアンレッド・パール/展望台の上から眺めたそばの畑/展望台の近くに設けられていた『蕎麦神社』
幌加内町の中心部から北へ走ること約30分。国道275号線の右手の丘の上に写真のようなそば畑を望む展望台がありました。取材時にはまだ青々とした畑でした。敷地内には『幌加内北村蕎麦神社』と記された真新しい祠がありました。
カートピア9月号で訪れた北海道雨竜郡幌加内町にあるそば博物館と展示物のそばちょこ
蕎麦神社に隣接した小さな蕎麦博物館。中には蕎麦打ちの道具や、様々なデザインの蕎麦ちょこが展示されていました。(入場無料)
カートピア9月号で訪れた北海道雨竜郡幌加内町にある、そばの畑展望台に展示されていた大型コンバインとトラクター
蕎麦博物館のさらに隣には、そばの収穫の際に使う大型のコンバインが展示されています。刈取幅は4m50㎝、刈取と同時に脱穀も行ないます。緑色のトラクターはジョンディア社製のスタブルカルチ。畑の表土を粗く耕します。
1時間 朱鞠内湖 散策
 
1時間
カートピア9月号の取材で訪れた北海道雨竜郡幌加内町にある、旧JR深名線第三雨竜橋梁/レールが取り除かれたが、いまも昔の面影を色濃く携えている
幌加内町の北端にある朱鞠内湖は、雨竜第一ダムによってできた人造湖。キャンプ場やレークハウスなどがあり、イトウ、アメマス、サクラマス、ウグイ、ワカサギなどが釣れるそう。静かな湖畔には、釣り人やドライブの途中で休憩に立ち寄った人たちの姿が見られました。カートピアスタッフもここでフォレスターを絡めた撮影にトライしました。
宿泊 幌加内町 中心部
 
5分
 
30分 旧JR深名線 幌加内駅跡
 
5分
カートピア9月号の取材で訪れた、北海道雨竜郡幌加内町の中心部にある『JR幌加内駅跡』/カートピア9月号の取材で訪れた、北海道雨竜郡幌加内町のガソリンスタンドで洗車中のフォレスタ-2.0i-L EyeSight ヴェネチアンレッド・パール
青空に恵まれた旅の二日目は、町の中心部にある『旧JR深名線幌加内駅跡』を訪ねてみました。そこには切り取られた線路と駅名標があり、傍に『幌加内駅跡』と刻印された石標がありました。ごくシンプルなモニュメントでしたが、この町で、鉄道がいかに大切にされてきたのかが伝わってきました。
ところで、天気には恵まれたものの1日北海道の大地を走ったフォレスターはすっかり埃まみれ。そこで、町の中にあった給油所で洗車。といっても洗車機はなかったので、ご覧のように高圧噴射ノズルで洗車しました。
5分 幌加内町 そば粉 貯蔵施設 雪の御殿
 
5分
そばの実の乾燥、貯蔵施設『雪乃御殿』とフォレスタ-2.0i-L EyeSight ヴェネチアンレッド・パール
幌加内町中心部から少し北に行ったあたりに、ユニークな名称の巨大な建物がありました。『雪乃御殿』は、雪を使った低音倉庫。風味を重視するそばの品質を低下させず保管するため、豊富な雪資源を活用した利雪型の穀類専用の倉庫です。『そば日本一の牙城』は収穫したそばを乾燥調整するための施設。幌加内町で収穫されたそばの実は、ここに一元集荷され、品質を均一に管理します。乾燥は自然乾燥に近い方式で風味を損なわないように3段階に分けて丁寧に行われます。建物の名称に、日本一のそば生産地のプライドが感じられました。
30分 そば屋 八右ヱ門
 
20分
 
5分 旧JR深名線 沼牛駅舎
 
40分
カートピア9月号で訪れた北海道雨竜郡幌加内町にあるJR深名線沼牛駅の旧駅舎
幌加内の中心部から南下すること20分ほど。廃線の駅なので、NAVIにも正確に表示されないため、畑の中を探して見つけました。当初ここを訪ねる予定はなかったのですが、前日立ち寄ったところでこの駅舎を紹介したチラシをもらい、訪ねてみました。風雪を経てきた木造の建物は、かなり劣化が進んでいましたが、周辺の風景を見ると、レールが敷かれていた頃の面影を偲ぶことができました。中に入ることはできませんでしたが、ガラス越しに覗いた駅舎の中の様子は昔のままでした。今後、クラウドファンディングによって集められた資金で修復される計画があるとのこと。幌加内駅跡と同様、この地域の人々と鉄道との深い結びつきを感じます。
30分 そば屋 霧立亭
     

今回は北海道スバル新千歳店で
撮影車両をお借りしました。

北海道スバル新千歳店 カーライフアドバイザー 平川 論さん

今回、撮影車両のフォレスターをお借りしたのは北海道スバル新千歳店さん。千歳の町や新千歳空港にほど近い国道沿いにある店舗は、2012年に新装オープンした新しい店舗で、広々として明るく、とてもい心地のいい空間でした。
「お客様は千歳、恵庭にお住まいの方が多く、北海道という土地柄もあって、ウインタースポーツや、渓流釣りに出かける足としてクルマを選ばれるため、AWDの走破性を高く評価していただいています」とカーライフアドバイザーの平川論さん。オススメの車種はアウトバック。どっしりとしていて北海道らしい雰囲気を持ったモデルです。他メーカーの4WD車から乗り換えるお客様も増えていて、そのような方は走破性の良さだけでなく燃費の良さにも驚かれているそうです。

今回のご紹介URL

今月のクルマ

FORESTER

2.0i-L EyeSight
ヴェネチアンレッド・パール

SUBARU XV 2.0i-L EyeSight デザートカーキ

今回の取材は、札幌市北区あいの里でフォレスターオーナーの樋渡信一さんの取材をしてから出かけました。撮影車は、奇しくも樋渡さんの愛車と同じボディカラー、ベネチアンレッド・パール。そのボディカラーがお気に入りという樋渡さんにも喜んで頂けました。
お気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、今回使ったフォレスターは、カートピア4月号で襟裳岬を訪ねた時にも使用したクルマです。広い北の大地を走るのにぴったりのクルマで、今回も快適なツーリングをサポートしてくれました。北海道の風景の中におくとどんな背景でも絵になるフォレスター。もう編集部のクルマにしちゃいたいくらいです。

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