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良質の絹雲母(セリサイト)を手掘りで採掘する 三信鉱工株式会社の三崎順一さん
本紙の特集で絹雲母について解説してくださった三崎さん。 以前、宇都宮の富士重工業航空宇宙カンパニーでボーイング777の中央翼の設計をしていたエンジニアでもあります。ビューティーツーリズムのプランの中にある『セリサイト鉱山探検』プランでは、鉱山の案内をしてくださいます。
セリサイト鉱山探検に出発!
WEBカートピア では、鉱山探検の様子を詳しくレポートしましょう。東栄町の中心部からアウトバックで移動すること約10分。山を切り開いた道を歩いて坑道口に向かいます。この近くには昔、武田信玄が開拓した金の鉱山があったそうです。
セリサイト坑道に到着しました。
坑道に到着。入口にはご覧のような立派な神棚があり、坑道に入る前には道中の無事を祈念します。探検ツアーといっても厳粛な気持ちになります。
いよいよ坑道に入ります。
坑道の入り口にはごらんのような入坑者の一覧表があり、働く人たちの名前が書かれた札があります。裏返すと色が変わって、その人が入っていることが分かります。『見学者』の札もあります。
坑道の奥へ!天井ではコウモリがお昼寝中。
坑道の中には、トロッコ用のレールが敷かれていて、それに沿って歩いていきます。高さは大人の男性が立てるぐらいですが、ところどころ低くなっているので、ヘルメットをかぶり、腰をかがめて歩きます。奥へ行くほどに湿度が高くなり、温度は一年中ほぼ変わらないので、冬は暖かいです。
ついに発見したセリサイトの原鉱石。
奥へと進み、案内してくれた三崎さんが指示してくれた壁の一画に白っぽい石を発見。触ってみると、粘土のように水分を持っていて柔らかく、つかむとポロポロと崩れます。コスメティックの原料となる絹雲母は、自然界ではこんなふうに存在しているのですね。
セリサイト鉱山探検。
三崎さんの説明を聞きながらの鉱山探検は約1時間30分。現在稼働中の手掘りの鉱山を見学できるのは、日本でもここだけです。美の原点を探しに出かけてみてはいかがでしょう?
料金:3,000円(税別) 受入人数 4名から [毎月第一土曜日に実施]
naori.toei@gmail.com
三信鉱工株式会社
東栄町で産出される絹雲母を使った製品「三信マイカ」シリーズを生産している三信鉱工株式会社。
www.sanshin-mica.com