HIDEO TERADA

[メカニック編 #1]

寺田 英生HIDEO TERADA

滋賀スバル自動車株式会社

時速250kmに、
大きな安心をのせる。

毎年ドイツで開かれる「ニュルブルクリンク24時間レース」(NBR)。完走さえ困難なこの過酷なレースに世界中から200台以上のマシンが参戦する。スバルは精鋭のディーラーメカニックを選抜しこのレースに派遣。2015年に参加した寺田はその経験を日々お客様へのサービスに活かしている。

TERADA'S TALK

「NBRには最大300mの高低差や、170以上ものコーナーがあり、世界で最も過酷なコースと言われています。そのコースをマシンは最高時速250kmで走り、わずかなトラブルでも大事故につながります。私はそんな場面を目の当たりにし、緊張感に満ちた空気の中で作業をしました」。

NBR24での寺田メカニック

コンマ1秒を争うレースでメカニックは素早い作業が求められる。しかしそれ以上に大切なのが『作業の確実性』だ。「当初私は作業のスピードを上げることばかり考えていました。けれどもドライバーのパフォーマンスを引き出すには、まず『安心してマシンに乗ってもらう』ことが大切で、そのためにメカニックは確実に作業をすることが何より必要だと気付きました。私の作業の1つ1つがドライバーの安全に直結し『クルマは命をのせている』という原点をNBRで痛感しました」。

NBR24走行中のWRX

2015年のNBR、スバルはSP3Tクラスで優勝を果たした。寺田はその経験を多くのスタッフに伝え、日々の仕事に活かしている。「レースのドライバーと同じように、お客様に安心しておクルマに乗っていただくことが、私たちの仕事で一番大事なことです。そのために丁寧な部品の取扱い、正しい作業工程、二重三重のチェックなど確実な作業をいつも徹底しています」。

整備作業中の寺田メカニック

スバルの多くのディーラーメカニックがNBRに参加し、最高の技術とプロの仕事を学ぶ。その知識と経験、そしてそのスピリッツは、より多くのスタッフに伝えられ、安心と愉しさを守るために役立てられる。

寺田 英生

HIDEO TERADA

滋賀スバル自動車株式会社

  • 2000年4月 滋賀スバル入社
  • ニュルブルクリンク24時間レース2015
    ディーラー選抜メカニック
滋賀スバル自動車株式会社 寺田 英生
「常に目標を持つこと」を大切にし、
レース活動や高度な資格への挑戦などから、
メカニックとして多くを学んできた。

※本サイトの内容は、2016年1月から2017年3月にかけて取材し公開したものです。