[メカニック編 #5]
三田 隼人HAYATO MITA
スバルカスタマーセンター
スバルテクニカルセンター関東
STCは、スバルで車両を開発してきた技術者と、ディーラーのメカニックによって運営されている。異なる環境で知見と技術を磨いてきたプロフェッショナルたちによって高難度修理の対応を行なっている。
「STCに持ち込まれる高難度修理とは、ディーラーでは原因の特定が難しい、主に振動・異音の発生やエンジンなどのパワーユニットの故障などの修理を指します。例えば、不定期に発生する異音やエンジンの警告灯が一度だけ点灯した場合などは再現性が低く、クルマの状態をより詳細に診断できる設備を備えたSTCでなければ対応できない場合があります。スバル車の構造を熟知した技術者と、実際にお客様のクルマの修理を経験してきたメカニックが力を合わせ、高精度の診断機器を用いることで、迅速かつ確実に修理をすることができます。STCは、お客様の『このクルマに安心して乗り続けたい』という想いを叶える最後の砦でありたいと思います」
また、STCのもとへ寄せられる高難度修理の対応事例はスバルチーム全体のレベルアップにも活用されている。「私たちが対応してきた高難度修理の事例や解決方法を題材として、全国のスバルメカニックへ技術研修を行なっています。実際に起きた事例と、それに対する解決方法を共有することで、ディーラーの診断および修理能力のさらなる向上につなげています。さらに、STCは、車両開発における貴重な情報源として、メーカーの技術開発部門へのフィードバックも行ないます。例えば、気温の変化など特定の環境において生じた部品の変化が原因で異音が発生することがあります。こうした事例を伝えることで、新車の開発段階から構造を見直し、異音の発生を抑えるなど、より品質の高いクルマをお客様にお届けするための取組みにもつなげています」
高難度修理を確実に行ない、その積み重ねで得られた知見がメーカーとディーラーで活かされる。お客様へより良いカーライフを届けるために、STCはディーラーとメーカーの架け橋となっている。
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※本サイトの内容は、2016年1月から2017年3月にかけて取材し公開したものです。