基礎編 (7)オールシーズンタイヤについて

オールシーズンタイヤは、ドライ&ウエット路面から雪道まで走行することができ、一年を通じて使用できるタイヤです。
突然の降雪に見舞われることが多いヨーロッパや北米では、需要の多いタイヤとして知られています。
日本でも滅多に雪が降らない都市部や非降雪地域などであれば、突然の雪にも対応できるため、便利です。


オールシーズンタイヤは、こんな方におススメです!!


突然の雪でも
慌てずに走りたい

チェーンの
装着が苦手


スタッドレスタイヤは
保管場所に困る

季節ごとにタイヤを
交換するのが面倒

オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤって何が違うの?

スタッドレスタイヤは、路面凍結した道路を走るために走行性能を可能な限り高めた冬用のタイヤです。一方、オールシーズンタイヤは一年中使用でき、滅多に雪が降らない都心(非降雪地域)などであれば、突然の雪にも対応できるため非常に便利です。
乾いた舗装路面での走行がメインで、雪上走行よりもドライ&ウエット路面での性能を優先させたい場合は、オールシーズンタイヤをおすすめします。

オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤでは、雪道走行性能に違いがあります。
住んでいる地域の気候を踏まえた上で、どちらのタイヤを選ぶのか検討することをおすすめします。

オールシーズンタイヤは、冬用タイヤ規制でも走れるの?

冬用タイヤ規制は、スタッドレスタイヤまたは、タイヤチェーン等の滑り止め装置を装着しないと通行できません。オールシーズンタイヤの場合は、「高速道路冬用タイヤ規制」に対応しているタイヤであれば通行が可能と言えます。雪の積もり方や路面状況などによっては、タイヤチェーンの装着を求められることもあるため、タイヤチェーンは必ず携行しておく必要があります。

オールシーズンタイヤは、チェーン規制でも走れるの?

高速道路のチェーン規制は、「大雪特別警報」や「大雪に対する緊急発表」が出るような大雪の時に実施される規制です。「全車両チェーン装着規制」が出された場合は、スタッドレスタイヤ、オールシーズンタイヤのどちらもタイヤチェーンを装着しなければ通行できません。予測できない降雪や雪道に遭遇した時のために、タイヤチェーンを携行していると安心です。

路面対応イメージ

路面状態 オールシーズン
タイヤ
(EUROWINTER HS449)
一般的な
スタッドレスタイヤ
一般的な
夏タイヤ
凍結路面
圧雪路面
シャーベット路面
高速道路
冬用タイヤ規制 *1
通行可 通行可 チェーン装着
全車両チェーン
装着規制 *2
チェーン装着 チェーン装着 チェーン装着
ドライ路面
ウエット路面

(注)上記、オールシーズンタイヤ(路面対応イメージ)は、EUROWINTER HS449を基準として住友ゴム工業(株)調べによるものです。
オールシーズンタイヤは、商品によって性能が違いますので、全てのオールシーズンタイヤの性能を表しているものではありません。

*1:乾燥路面と同様の性能を保証するものではありません。速度等、雪道での運転には十分ご注意ください。
*2:いかなるタイヤ(スタッドレスタイヤ含む)もチェーン装着が必要となります。 全車両チェーン装着規制に備えてタイヤチェーンを携行ください。

タイヤサイドには、[M+S](マッド&スノー)表記に加えて、欧州で冬用タイヤとして認められた証であるスノーフレークマークの表記があります。

オールシーズンタイヤは、スタッドレスタイヤではありません。過酷な積雪や凍結路がある環境で走行の場合、スタッドレスタイヤの使用をおすすめします。