人の思いとSUBARUがつながる現場を、カートピアではおなじみのスパナくんがリポートする連載企画。第二回は内燃機関を活用した燃料の選択肢を広げる挑戦として、製造から使用までの全過程でCO2を増やさない“カーボンニュートラル燃料”を使った車両で、スーパー耐久に参戦しているSUBARUとトヨタのつながりについてお届けします。
今回はスーパー耐久の参戦に携わっている、SUBARUとトヨタのエンジニアの皆さんに会いに行ったよ。それぞれのクルマづくりに対する思いや、カーボンニュートラル燃料の可能性など、いろいろなお話を伺ったんだよ。
古市さん:今回は部門の垣根を超えて「このクルマや燃料をより良くするためにどうすべきか」意見を出し合ったんだけど、いろんな人と関われたのがよかったな。
嶋内さん:僕は普段エンジンの開発をしているんだけど、バンパーの設計をしている方から、「エンジンのために何かできることはないですか?」と声をかけられた時は、すごく嬉しかったよ。
本井さん:今回のレースにおける開発は、自分の専門分野だけではなくクルマ全体を見ることのできるエンジニアの育成にも繋がっているんだ。
本井さん:定期的に打ち合わせをして、お互いの課題や技術を常に共有するようにしているよ。
藤原さん:エンジンやサスペンションなど、マシンの細かいところは違うけど、もっといいクルマを作りたいという思いは同じなんだ。
本井さん:今では燃料だけでなく、クルマの走り、乗りやすさについても一緒に開発しているよ。もちろん、レースでは真剣勝負だよ!
本井さん:スーパー耐久は、お客さまが実際乗っているものに近いクルマで行う耐久レース。そこでカーボンニュートラル燃料を使った車両で参戦しているんだけど、それは電気自動車以外の未来のクルマの形を探るためでもあるんだ。
藤原さん:まだまだ課題は多いけど、カーボンニュートラル実現に向けた、様々な可能性があることがわかったのは大きいね。より良い未来のため、今はカーボンニュートラル燃料とエンジンの両方の進化に取り組んでいるよ。
本井さん:両社ともに社員ドライバーが参戦しているんだけど、彼らの活躍に期待してほしいな。皆さんと同じアマチュアで、かつこの人たちもSUBARU車の開発を行っているんだ。
藤原さん:社員ドライバーがレースに参戦し、プロドライバーとコミュニケーションを取りながらクルマを開発していくと、気持ちよく走れるクルマに繋がるはず。レースで得た知見を開発にフィードバックして、お客さまにもっといいクルマを届けたいね。