カートピア8月号 TOURING With SUBARU SUBARU XV

標高1139mの三国峠展望台から、少し下ったところにある松見大橋を走るSUBARU XV。

Touring with SUBARU

SUBARU XVで
たっぷり走る夏の北海道

北海道旭川市〜網走市

標高1139mの三国峠展望台から、少し下ったところにある松見大橋を走るSUBARU XV。

「夏休み、北海道をたっぷり走ってみたい」と考えている方に向けて、今月は山編、海編に分けて、いずれも北海道ならではの絶景と走りを存分に愉しめるルートをご紹介しよう。相棒に選んだのはサンシャインオレンジのSUBARU XV 2.0i‐S EyeSight。ダイナミックな風景の中で、鮮やかなオレンジ色のボディが存在感を際立たせていた。

山景色青空を追いかけて


旭川から層雲峡へと続く国道39号は、北海道ならではのスケール感のあるドライブを愉しめる。旭川市内から一直線に続く道はそのまま遥か彼方に見える山裾まで続いている。走り始めた当初は、片側二車線の直線道路の両側に見慣れたチェーン店やガソリンスタンドが並んでいたが、当麻[とうま]町に入った辺りから広々とした農村風景に変わる。相変わらず平坦な一直線の道だが、少しずつ山が近づいてくる。あまりに広々とした景色の中の直線路なので、つい風景に見とれているとピピピ!とアイサイトの車線逸脱抑制警報が注意してくれた。

層雲峡の柱状節理。国道39号の左右を取り囲むような断崖絶壁が約24km続いている。

層雲峡の柱状節理。国道39号の左右を取り囲むような断崖絶壁が約24km続いている。

当麻町を過ぎると道は大きく左側にカーブして石狩川沿いを走り始める。愛別町を抜け、先ほどから見えていた山裾に入った。この辺りから道はゆるやかな上り坂となる。山道と言っても本州にあるようなワインディングではなく、ほぼ直線の道を少しずつ上っていく。町を出て20kmほどで周囲の景色はガラリと変わり、沿道に鹿の絵が描かれた“動物注意”の標識も現れた。

町を出て20kmほどで周囲の景色はガラリと変わり、鹿などの動物も
町を出て20kmほどで周囲の景色はガラリと変わり、鹿などの動物も

今年の北海道は天候が不順とのことで、取材時も梅雨前線の影響でどんよりとした雲が立ち込めていた。ラジオニュースでは東京は33℃の真夏日になったと報じていたがSUBARU XVの外気温計は15℃を表示している。そんなどんよりした天候だったが、広い北海道だけに移動しているうちに気象状況が変わり、雲が晴れてくることもあった。曇天の旭川を出発し風景を愉しみながら走ること1時間30分ほど。切り立った柱状節理[ちゅうじょうせつり]の断崖を車窓から望む層雲峡に着く頃には、雲の切れ間に青空が見え、上空から微かな陽光も射してきた。

国道39号を北上し、美幌から国道334号に入り田園風景を楽しみながら走っていくと視界が開け、紺碧のオホーツク海が見えてきた。

国道39号を北上し、美幌から国道334号に入り田園風景を楽しみながら走っていくと視界が開け、紺碧のオホーツク海が見えてきた。

層雲峡を後に青空を追いかけてさらに東へ走る。当初は国道39号で石北峠[せきほくとうげ]を越えて網走へ向かう予定だったが、大雪湖手前の分岐を右折し国道273号を南下することにした。長い三国トンネルを抜けると、その先には大雪の樹海を一望する三国峠からの素晴らしい景色が待っていた(最上部写真)。深い樹海の彼方に標高1000〜2000m級の山の頂が連なる北海道ならではのパノラマだ。上空には澄んだ青空が広がり、峠の展望台には木の香を含んだ爽やかな風が吹き抜けていく。

三国峠を越えて国道273号をさらに南下し、上士幌町から県道を北上して国道39号を目指す。路面コンディションが悪い県道は凹凸が多く、特に橋と道路の継ぎ目には大きな段差がある。舗装が途切れて突然未舗装の砂利路面になっているような道も少なくない。そんな状況でも最低地上高に余裕のあるSUBARU XVは安心して走ることができ、終始快適であった。

海景色オホーツクの風を感じて


国道334号から知床五湖方面に向かう海岸線の道は、冬季は閉鎖される。

国道334号から知床五湖方面に向かう海岸線の道は、冬季は閉鎖される。

美幌から斜里に向かう国道334号を走っていると、眼前に迫って来るのが標高1547m、斜里岳の秀麗な山容だ。その晩、網走の町でその美しい山を力強く描いた作品に出会った。

地元出身の画家・佐々木恒雄さんが描山いた斜里岳

「網走に住んでいる人なら毎日見慣れたこの山を、地元出身の画家・佐々木恒雄さんに描いてもらいました」 と話すのは、市内でCAFE LODGEを営む山口ハジメさん。

網走市内で食事をした店でこの印象的な絵を印刷したショップカードを見つけ、翌日さっそくそのカードを持って、CAFE LODGEを訪ねてみたのだ。

佐々木さんの作品をショップカードにした山口ハジメさん。北欧ブランドのアウトドアウェアの販売も行なっており、遠く釧路から訪れるお客さんもいるそう。

佐々木さんの作品をショップカードにした山口ハジメさん。
北欧ブランドのアウトドアウェアの販売も行なっており、
遠く釧路から訪れるお客さんもいるそう。

CAFE LODGEは一般のテーブル席のほか、愛犬も一緒に入ることができるカフェスペースも用意している。

CAFE LODGEは一般のテーブル席のほか、
愛犬も一緒に入ることができるカフェスペースも用意している。

山口さんはウインタースポーツやトレッキング等、アウトドアスポーツに造詣が深く、北欧ブランドの商品を中心としたアウトドアウェアやグッズのセレクトショップも営んでいる。お店では知床をメインに道東エリアの旅や楽しみ方のアドバイスもしてくれる。

8月のお薦めは屈斜路湖や阿寒湖での鱒釣りやカヌーツアー。トレッキングなら斜里岳や少しハードな羅臼岳。知床半島を周遊する観光船では運が良ければクジラやヒグマを観ることもできるという。
「もうひとつ、網走はラグビーの合宿地で、8月は日本のトップ選手が所属するチームがそろってここで合宿を行ないます。練習試合が無料で公開されるので、全国から沢山のラグビーファンが集まってきます」
9年前にオープンしたログハウスのお店でおいしいコーヒーを淹れていただき、次の目的地に向かう。

オホーツク海に面している汽水湖コムケ湖(海側からの眺め)。

オホーツク海に面している汽水湖コムケ湖(海側からの眺め)。

カフェを出て国道238号を北に走ること約2時間。紋別の手前にあるコムケ湖を訪ねた。地図で見るとごく小さな湖なのだが、行ってみるとオホーツク海とコムケ湖の間の砂州を貫く直線路があった。路面は砂地だが、SUBARU XVなら不安なく走ることができた。当日はあいにくの雨。霧も出ていて遠景まで望むことはできなかったが、静かな湖面と雨に濡れた緑が織りなす味わい深い湖沼風景を眺めることができた。晴れていればまた違った魅力を見せてくれることだろう。SUBARU XV以外にもフォレスターやアウトバック等ラフロードも得意なSUBARU車に乗っている方にはお薦めしたい道だ。

オホーツク海を眺めながら知床半島の中ほどまでを走る国道334号。

オホーツク海を眺めながら知床半島の中ほどまでを走る国道334号。

今月のルート


旭川市〜当麻町〜石狩川〜
愛別町〜層雲峡〜
石北峠〜
三国峠展望台〜カフェ ロッジ〜コムケ湖

今月の紹介ポイント


CAFE LODGE(カフェロッジ)

北海道網走市呼人122-11
TEL:0152-48-3773
営業時間:11:00〜16:00(LO15:30 夜間4名より予約可)
定休日:水曜日(水曜日が祝日の場合は翌木曜日)
http://lodge-hokkaido.com

佐々木恒雄

網走市在住。
2004年より作品制作、個展等の活動を開始。
夏季には漁師を、冬季には絵画制作を行なう。
http://tsuneosasaki.com

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