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カートピア1月号 TOURING With SUBARU SUBARU BRZ STI Sport

めがねミュージアムエントランス。上部空間のオブジェはめがねのフレームで作られている。入館無料。

Touring with SUBARU

思い出とカタチに残る旅
福井ハンドメイド・ツーリング

福井県鯖江市~大野市・勝山市・坂井市

めがねミュージアムエントランス。上部空間のオブジェはめがねのフレームで作られている。入館無料。

その土地ならではの特産品や人との触れ合いや、そこでしかできない体験は、何年経っても記憶に残るカタチのない旅のお土産だ。
今回、クリスタルホワイト・パールのBRZ STI Sportで訪ねた福井の旅では、自分専用のめがねという世界にたったひとつのお土産も手にすることができた。カタチは多少いびつかもしれないが、自分の手を動かして作ったものだけに愛着はひとしお。その曲線には、今回の旅の思い出が刻まれている。

熟練職人と一緒につくる
世界にひとつのMyめがね


2016年リニューアルオープンしためがねミュージアム。

2016年リニューアルオープンしためがねミュージアム。

めがねミュージアムエントランスとBRZ STI Sport。

めがねミュージアムエントランスとBRZ STI Sport。

福井ツーリングの初日、BRZ STI Sportで目指したのは鯖江市にあるめがねミュージアム。福井県では現在国内で生産されているめがねフレームの95%以上がつくられている。かつては繊維産業で栄えたが火災で工場を焼失。その後、地元豪農の増永五左衛門[ますながござえもん]が雪深い土地柄で生活を支える生業[なりわい]として大阪から職人を呼び寄せて1905年に眼鏡枠の製造を始めた。時を経て1983年、世界で初めてチタン製めがねフレームの量産に成功。これをキッカケに福井・鯖江=めがねづくりの街というイメージが急速に普及し、現在に至っている。10階建てのめがね会館は、そんな鯖江の街のランドマークのようにそびえ立っており、遠方からでもすぐに見つけることができた。目指すめがねミュージアムはこの中にある。

竹内公一さんのオリジナル「Echizen Fossil」木の化石をイメージした手彫りの逸品。Echizen Fossil 31,320円(税込)

竹内公一さんのオリジナル「Echizen Fossil」木の化石をイメージした手彫りの逸品。Echizen Fossil 31,320円(税込)

1980年代に作られたチタン製フレーム。鉄より40%軽く、錆びにも強いチタンはめがねフレームにはうってつけの素材だった。

1980年代に作られたチタン製フレーム。鉄より40%軽く、錆びにも強いチタンはめがねフレームにはうってつけの素材だった。

体験工房の様子。スタッフの方がていねいに指導してくれる。
体験工房の様子。スタッフの方がていねいに指導してくれる。

体験工房の様子。スタッフの方がていねいに指導してくれる。

「当館は、ショップでめがねを“観る”、博物館でめがねづくりの歴史を“学ぶ”、体験工房で手づくり体験を“楽しむ”ことをコンセプトに2010年にオープンしました」
と、めがねがよく似合う広報の佐々木瞳さんが館内を案内してくれた。今回はこの体験工房でめがねづくりにチャレンジした。

今回、めがねづくりを指導してくださる竹内公一さんは大学卒業後すぐに実家のめがね工房に入り、以来40年めがねづくりを続けてきた熟練の職人さんだ。

めがねづくり体験は、フロント部とテンプル(つる)の切削加工・磨き上げまでを行なう。最初にめがねのフレーム生地を選ぶ。
「切る作業にかかるともう戻れないからここで思う存分悩んで決めてもらいます。女性の方は大体1時間くらい悩みますよ」
と竹内さん。おっしゃる通り、目の前にある約500種類の素材の中から、フロントとテンプル(つる)に使用する好みのものを選び出すのはワクワクする反面悩みだすとキリがない。結局、長く使えるものをと、茶系のべっこう柄を選ぶ。次に約70種類のフレームデザインの中から、好みのデザインを選びサイズを決め、いよいよ切り出し作業にかかる。

竹内公一さんの指は、長い間指先で板を強く押さえつけてきたために節くれだっている。

竹内公一さんの指は、長い間指先で板を強く押さえつけてきたために節くれだっている。

選び出した板の上に枠を描いたシートを張り、そのラインに合わせて糸のこぎりで切っていく。糸のこぎりは特にカーブが難しく、戸惑っていると竹内さんがお手本を見せてくれた。その滑らかな手の動きは感動もの。こんなに近くで熟練の技を見ることができるのも、この体験工房の魅力だ。生地が細いテンプルはしっかりおさえて削るのに苦労する。途中手が滑り、ひやりとした場面もあったが、安全な押さえ方を教えてもらい、無事に作業を終えることができた。仕上がりまでに要した時間はランチタイムを入れて約6時間30分。筋肉痛が残ったが充実した楽しい時間だった。

今回、カートピア編集スタッフが体験工房でつくったハンドメイドめがねの完成品。体験工房ではフロント部とテンプル(つる)の切削加工・磨き上げまでを行ない、その後仕上げの加工をして後日完成品を送付してくれる。

今回、カートピア編集スタッフが体験工房でつくったハンドメイドめがねの完成品。体験工房ではフロント部とテンプル(つる)の切削加工・磨き上げまでを行ない、その後仕上げの加工をして後日完成品を送付してくれる。

古の息吹を感じながら愉しむ
爽快ツーリング


大野市と勝山市を結んでいる県道26号線は眺めも良く、爽快な走りを楽しむことができる。

大野市と勝山市を結んでいる県道26号線は眺めも良く、爽快な走りを楽しむことができる。

「撮影スポット」から眺めた福井県大野市の風景。手前の小高い山が亀山。その上に越前大野城の天守(1968年再建)が見える。

「撮影スポット」から眺めた福井県大野市の風景。手前の小高い山が亀山。その上に越前大野城の天守(1968年再建)が見える。

めがねづくりを終え、二日目はBRZ STI Sportで山の方向に走ってみることにした。最初に目指したのは鯖江から東に約1時間ほど走ったところにある大野市。朝霧の雲海に浮かび上がる越前大野城を望むことができる絶景スポットがあると知り、日が昇る前に出発した。四方を山に囲まれた大野盆地にある越前大野城は、織田信長の時代に標高約249mの亀山の頂上に築かれた。現在の天守は昭和43年に絵図を参考にして再建されたものだ。気象条件によって亀山の下の町がすっぽり朝霧に覆われると「天空の城」が現れるという。

所定の駐車場には、既に他府県ナンバーのクルマが数台停まっていた。お城を眺められる場所までは“撮影スポット”という案内看板が何枚も出ているので迷わずにたどり着ける。が、道は結構急斜面で滑りやすい場所もあり、注意しながら歩くこと約30分。“撮影スポット”にたどり着く。まだ7時前だが20人近い人がカメラを持って眼下の風景を眺めていた。あいにく望んでいた霧は出ていなかったが、山に囲まれた大野市の街並みとその中にぽっこり盛り上がった亀山の上の越前大野城を眺めることができた。

大野市内春日通商店街の一角にある「春日神社」境内の「良縁の樹」。ケヤキとスギの根の部分がひとつに結ばれていることから縁結びの象徴となっており、触れると良縁にめぐまれると言われている。

大野市内春日通商店街の一角にある「春日神社」境内の「良縁の樹」。
ケヤキとスギの根の部分がひとつに結ばれていることから縁結びの象徴となっており、触れると良縁にめぐまれると言われている。

谷口屋本店レストランの「油あげ御膳」1,380円(税別)。油あげのサイズは一辺が約13cm厚さは3cmほど。創業以来変わらない伝統の製法で一枚一枚手作業で揚げられている。サクっとした食感と、口の中に広がる大豆の旨みは絶品。揚げたては本店と分店「旬の心」でしか食べられない。レストランでは他にも油あげを使ったさまざまな料理を楽しむことができる。

谷口屋本店レストランの「油あげ御膳」1,380円(税別)。油あげのサイズは一辺が約13cm厚さは3cmほど。創業以来変わらない伝統の製法で一枚一枚手作業で揚げられている。サクっとした食感と、口の中に広がる大豆の旨みは絶品。揚げたては本店と分店「旬の心」でしか食べられない。レストランでは他にも油あげを使ったさまざまな料理を楽しむことができる。

勝山市本町一丁目の町並み。

勝山市本町一丁目の町並み。

山を下り、大野市の隣にある勝山市に向かう。川沿いの道を約20分ほど走って勝山市の中心部に入る。九頭竜川に架かった大きな橋を渡り、本町通り商店街の路地を走ってみた。左右に古い木造の商家が立ち並び、そこだけ時空から抜け出してきたような歴史的風情を感じさせる風景が静かに広がっている。勝山は九頭竜川によって形成された河岸段丘面に築かれた城下町で、本町通りには、今も重厚な木造建築が残っている。そんな歴史的な街並みを背景にしても、BRZは違和感なく景色に馴染んでいた。

勝山を後に福井市内に向かう途中、足を延ばして老舗のお豆腐屋さんに立ち寄った。大正14年創業の谷口屋本店で作られる、“竹田の油あげ”は、福井県では知られた郷土の逸品だ。初代から伝わる「あわてたらあかん。ゆっくりとゆっくりと」という製法を守り、今も約50分かけてじっくりと揚げていく。山深い竹田の里にあるお店で、ふっくらと揚げたての大きな油揚げを堪能し、お腹も心も満たされてお土産いっぱいの福井の旅を締めくくった。

今月のルート


めがねミュージアム〜谷口屋

今月の紹介ポイント


めがねミュージアム

福井県鯖江市新横江2-3-4 めがね会館内
TEL 0778-42-8311
入館料 無料
営業時間
めがねショップ 10:00~19:00
体験工房/めがね博物館 10:00~17:00
定休日:年末年始(2019年1月4日より営業開始)
めがね手作り教室は完全予約制
料金:18,900円(税込)~
https://www.megane.gr.jp/museum/

谷口屋(本店)

福井県坂井市丸岡町上竹田37-26-1
TEL 0776-67-2202
フリーダイヤル 0120-58-2202
レストラン営業時間:10:30~15:00(1月~2月 11:00開店)
売店営業時間:9:00~17:30(12月~2月 17:00閉店)
定休日:火曜日(臨時休業あり)
https://taniguchiya.co.jp

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