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ここがSUBARUですVoL.110
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新型インプレッサの
テレビCMに込めた想い
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Photographs● 田丸瑞穂
Photographs● 田丸瑞穂
もっと多くの方に
SUBARUの良さを届けたい
テレビや新聞、雑誌以外にもインターネット広告やSNS、YouTubeなど、私たちを取り巻く媒体環境は大きく変わってきています。その中でテレビCMの役割は、多くの方にSUBARUを知っていただくきっかけづくりと考えています。そこで興味を持った方には機能、装備などより詳しい情報をWebサイトなどでご覧いただくというのがこれまでのSUBARUのメディア戦略の大きな流れでした。
新型インプレッサでは、テレビCMでインプレッサを知っていただくだけでなく、アイサイトというSUBARUの核となる予防安全機能もお伝えするような作りとしました。その背景にはアイサイトの価値を分かりやすく表現することで、もっと多くの方に“安全”というSUBARU車の価値を知っていただきたいという考えがありました。それは、私自身の個人的な想いともマッチしていました。
2015年にSUBARUに入社した私はSUBARU車のパワーユニット開発部門がある東京事業所の人事課に配属されました。そこで3年間勤務する中で、SUBARUのエンジニアのものづくりに対する熱い想いや、水平対向エンジンやリニアトロニックといったSUBARU独自の技術に対する誇りに触れました。また、研修で共に過ごした群馬の製造現場の方からは、SUBARU車を、誇りをもって造っていることを学び取りました。2018年には広島スバルに配属となり、セールスとして3年間お客様と接する機会を得ました。そのとき感じたのが、造り手の想いや、SUBARU車の良さを伝えることの難しさでした。特にSUBARUをあまり知らない方の多くがSUBARU車に対して“男性向けの走り重視のクルマ”という印象をお持ちで、家族が安心して乗れる運転しやすいクルマということが伝わっていないことを実感しました。
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株式会社SUBARU 国内営業本部 マーケティング推進部 宣伝課 岩本康平
2021年に現在の職場に異動し、今回、新型インプレッサのテレビCMを制作することになり、まず思ったのは、このクルマを通じてSUBARUの良さをもっともっといろいろな人に伝えたいということでした。“紋章”を意味する英語を元にネーミングされたインプレッサはその名の通り、SUBARUの最新技術が凝縮された、ブランドの想いを象徴するクルマだからです。
今回のテレビCMで一番伝えたかったのは、「アイサイトがあるから、誰もが体験し得る日常に潜むヒヤリ、ハッとから、大切な家族の命を守ることができる」というメッセージです。その他にもスバルグローバルプラットフォームによる走りの良さや運転の愉しさなど、伝えたい機能はたくさんありますが、これまでSUBARU車を “自分のクルマ”として考えていなかった方には、“日常に潜む危険から家族を守る”という予防安全機能が、最も大切なものであると考えたからです。
今回、テレビCMでアイサイトの予防安全機能がもたらす価値を確実にお伝えしたいという戦略のもと、同じコンセプトで細部の表現が異なる三編を制作しました。そのうちの一編では、冒頭いきなり暗い雨の交差点をインプレッサが走るシーンから始まります。あえてBGMやSUBARUのロゴも外すことで「何が始まったのだろう?」と興味を持っていただける表現としました。その後、運転中にありがちなハッとするような場面でアイサイトの予防安全機能が働いて無事に追突事故を回避したところから明るいピアノのBGMが入り、後日晴天下を走る車内の子どもの笑顔へと場面転換していきます。最後の場面で「誕生インプレッサ」というテロップが入るのですが、ここも読みやすさを重視して英文字ではなくカタカナ表記としました。YouTube動画では三編すべてを公開しておりますのでぜひ見比べてみてください。合わせてテレビCM同様にシンプルに見やすくした車種サイトもご覧いただけると嬉しいです。
今月の語った人
岩本 康平
株式会社SUBARU 国内営業本部 マーケティング推進部 宣伝課
神奈川県横須賀市出身。海も山もあり、自然の近くで暮らせる三浦半島エリアが大好きで、今も地元に暮らしている。お気に入りの場所はうみかぜ公園。幼少期からここでアジ、カサゴ、メバルなどを釣ったり海遊びをしたりして育った。現在はスケートボードやBMX、3x3バスケットを楽しむことができるエリアも整備されている。兄の影響で幼稚園から始めたサッカーは、今も好きで、月に1、2回地元の友人とフットサルを愉しんでいる。欧州を中心に毎日世界の試合をチェック。いつか世界のサッカースタジアムめぐりをするのが夢。
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